東京・丸の内にパラブーツ国内最大店舗がオープン。

パラブーツ丸の内店が、4月15日にオープンする。

「パラブーツ」は、現在もなおソールまで自社工場で製造されている、フランスの靴メーカー、リシャール・ポンヴェール(RP)社のブランド。ブランド名の「パラ」は、ソールの材料である生ゴムを出荷するブラジルの港、パラ港に因んでいる。その生ゴムで作られたオリジナルソールとノルウィージャン製法による履き心地と雰囲気のある外観で世界中にファンを持つ。
日本での最初の注目は1980年代半ば。その後は、限定的なファンのものとなったが、2001年にオープンした日本初のワンブランドショップ、パラブーツ青山店が、魅力を伝えるベースとなり、ファンを掘り起こし広げてきた。

今度、オープンする丸の内店は、その青山店に次ぐ都内2店舗目の路面店であり、メンズ、レディスを120種類以上揃えた国内最大の店舗。加えて立地するのは、丸の内仲通りと日比谷通りに挟まれた二重橋スクエア。同ビル内には、J.M.ウエストン、オールデンのラコタハウス、また至近にはジョン・ロブとハイエンドシューズのショップが揃う。
それだけに丸の内店には、思いが込められている。

配された家具は、青山店で2018年のリニューアルまで使用されていた、グルノーブルの仏本社近くの家具工房で製作された特注品をレストアしたもの。緑に彩られた壁は、「パラブーツ」の靴箱。つまりオープンストックであり、可動式のハシゴが掛けられている。販売スタッフは、ハシゴで移動しストックを取り出す。オリジンの継承と新しいシステムが融合されている。

コロナ禍が続く中、意欲的な挑戦だが、パラブーツ日本輸入総代理店(株)アール・ピー・ジェーの親会社である(株)ジー・エム・ティーは、コロナ禍発生以降、「G.H.バス」などのショップを積極的に出店している。このことについて横瀬秀明社長は、次のように言う。
「コロナ感染拡大でショップに来店するお客さまが減る中、自社ECサイトの拡充を急ピッチで進め、同時にウェブ広告による告知を行いました。すると特にワンブランドショップでは来店客が増加。またECサイトでお買い上げくださるお客さまは2万5000円を境に、購入前に実店舗で試着、購入しなくても実際に靴を確かめていることが明らかになりました。こられのデータにより、ブランドビジネスを進めるには、ECサイトの販売実績を高めるためにも、ブランドコンセプトを伝え、製品に触れ試着できる実店舗がなくてはならないと結論づけました。一方、コロナ禍によって店舗物件は余っており、賃貸・契約条件も緩くなり、出店が可能となる状況が顕在化しています。
ラグジュアリーブランドは、この状況下でも店への投資を惜しんでいません。我々のような会社でも、こうした方策を進められないか。そう考え、コロナ禍による出店環境をブランディングのために店をつくるチャンスと捉え、既成概念を破る気持ちで出店を進めています」。

パラブーツ丸の内店の所在地他は、下記の通り。

●パラブーツ丸の内店
東京都千代田区丸の内 3-2-3 二重橋スクエア 1F  TEL03-6810-0185 営業時間11:00〜20:00
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