shoes
Posted on 2013/11/05
建築的デザインにアートを感じさせるアクセサリー・ブランド
「IMONI(イモニ)」は、スエーデンのアクセサリー・ブランドだ。
デザイナーは、モニカ・ラブ。彼女は、ハンガリー系アメリカ人だが、スエーデンの自然、特に夏の気候が気に入り、ストックホルムに定住、デザイン活動を行っている。
「IMONI」の発表は、2006年。最初のアイテムは、グルーブ、つまり手袋だった。グローブは世界のトレンド・ショップの目に留まり、パリのレクレルール、日本の著名セレクトショップでも扱われている。
そして2番目のアイテムとして選んだのが、靴。2014年春夏は、足の甲を被う部分の被い、言ってみればグルーブ・サンダルを中心にデザインしている。スエーデン、つまり北欧と言うと、インテリア・デザインを思い浮かべるが、「IMONI」に感じるのは、建築的なデザインだ。ディテールの細かいデザインが、建築的に組み合わされ、構築性を感じる靴として表現されている。また色の組み合わせも、特徴的。グレーにブルー、ベージュにゴールド、鮮やかなブルーに黒、いずれを取っても自然からのインスピレーションを感じさせつつ、アーティスティックだ。
そもそも靴は、“want-it”、つまり欲しいから始まったようだが、ファッション・ピープルが、「それ欲しい」となりそうな靴だ。
http://www.imoni.eu/
デザイン・コンセプトは「ベーシック+アイロニー」
「SHANI BAR(シャニ・バー)」は、イスラエルの靴ブランド。デザインしているのは、同名の靴デザイナーだ。
イスラエルの靴デザイナー、この語句自体、興味をそそられるものであるが、シャニ・バーは、イスラエルで初の靴デザイナーであり、靴デザインのパイオニアであると言う。
彼女は、テルアビブでグラフィック・デザインと写真を学んだ後に、イスラエル国立美術学校、ベツァルエル美術デザイン学院でアクセサリ−・デザインを学んだ。そして、2004年に自身の靴ブランド「SHANI BAR」を発表した。
既に10年近いキャリアということだが、販売面での実績もなかなか。2006年にテルアビブ市内にフラッグシップをオープン。その後、テルアビブにもう1店、次いでエルサレムに、さらに海外進出に合わせてベルリンにもオープン。合計4店舗のオンリーショップを展開している。また輸出先は、ベルギー、ドイツ、スイス、オーストリア、それに米国、日本にも既に扱い店がある。
デザイン・コンセプトは、ベーシックを基本にクラシックからインスパイアされたアイロニーをプラスすること。2014年春夏は、アフリカのサバンナがテーマだが、そのイメージは、主に色に落とし込まれ、サバンナの土の色を思い起こさせる赤茶、また空のブルー、自然の濃いグリーンが印象的だ。
イスラエルに靴産業があるのか、これも興味をそそられるところだが、生産地はスペインのエルダ。価格は、FOB50ユーロ台が中心。日本市場の小売価格に置き直すと、インポートのデザイナーブランドとしては、リーズナブルだ。
http://www.shanibar.com//