Fashion&Culture
Posted on 2013/11/26
「ファイア by ルブタン」
パリのキャバレー、クレイジーホース、美しい女体によるショーはアートの域、パリに行ったら一度は訪れたいスポットだ。
そのクレイジーホースで、2012年春、80日間という限定で「FEU」と題したショーが上演された。「FEU」とは「FIRE」、炎。
クレイジーホースが、その歴史の中で初めてゲスト・クリエイターを迎えてのショーだったが、そのクリエイターとは、クリスチャン・ルブタン。
そのショーが、映画「ファイア by ルブタン」となって公開される。
ルブタンが創り上げたショー「ファイア」のコンセプトは、「歩き方の美」。そして、歩くためではなく、踊るための靴をデザインした。ヒールだけの靴、足をヒールに変えてしまうような靴もある。それらの靴が完璧な肉体のダンサーと一体となりステージを躍動するが、靴を履いた脚だけの踊りも。空中で踊る、靴を履いた脚は、巧妙なライティングによって意味性を増し、ボディに履かれた靴よりセクシー。脚、足、そして靴のメタフォーが炸裂する。
音楽は、ルブタンのたっての希望でデイヴィッド・リンチ、撮影は、3D映像に革命を起こした映画「PINA/ピナ・バウシュ 踊り続けるいのち」の撮影スタッフ。監督は、ブルノ・ユラン。
12月21日(土)、ヒューマントラストシネマ有楽町、Bunkamura ル・シネマほか全国順次公開される。
(C)Antoine Poupel