“パリのトキオ・クマガイ”を語るトークショー
永澤陽一氏他が登壇
もはや伝説とも言える靴デザイナー熊谷登喜夫の作品展「熊谷登喜夫:軽やかに時を超えた靴デザイナー」が6月24日まで京都・KCI(京都服飾文化研究財団)のギャラリーで開催中だが、それに因み6日17日、オンライン・トークショー「パリのトキオ・クマガイ/熊谷登喜夫」が開催される。
登壇するのは、ファッションデザイナーの永澤陽一さんと、イトキン・ヨーロッパ元社長の渡邊実さん。
永澤さんは、熊谷氏に師事しパリのトキオ・クマガイに入社。1987年に熊谷氏が逝去された後、「トキオ・クマガイ」のチーフデザイナーに就任。クリエーションを担った。
渡邊さんは、パリの現地法人イトキン・ヨーロッパで「トキオ・クマガイ」のショップと卸業務を担当していた。
二人とも熊谷氏のクリエーションの現場に立ち会っていた。熊谷氏がどのようにデザインを発想し、靴をどのように捉えていたか。そんな内容が期待できる。
進行役は、KCIの展覧会を企画したKCIキュレーター石関亮さんが務める。
開始は、「6月17日(金)15:15」。参加は、無料。申込は、下記で。
https://think-of-fashion-online005-spinoff.peatix.com/
主催は、文化や物づくり、ビジネスなど多面的な視点でファッションを体系的に学べる場を目指すウェブサイトFashion Studies。
また、3月に石関さんが行った講義「熊谷登喜夫/トキオ・クマガイの仕事」を下記でアーカイブ視聴(有料)できる。
https://think-of-fashion-online005-archive.peatix.com/
なお、登壇者、及び進行役のプロフィールは、次の通り。
●永澤陽一(ながさわ・よういち)
ファッションデザイナー。国際ファッション専門職大学学部長/金沢美術工芸大学名誉客員教授。1980年渡仏。熊谷登喜夫氏に師事しパリのトキオ・クマガイに入社。87年熊谷氏逝去後トキオ・クマガイのチーフデザイナーに着任。91年に帰国。92年からは自身のブランドを発表し、東京コレクション・パリコレクションに参加。また、同年から無印良品、2000年からAEONなどの衣料品ディレクターとしても活躍し、国内外で数々のブランドプロデュースを手掛ける。同時に教育界でも活躍。2005年に金沢美術工芸大学ファッションデザインコース専任教授に就任し、19年より現職。
●渡邊実(わたなべ・みのる)
1957年静岡県富士宮市生まれ。79年、筑波大学卒業後、イトキンに入社。大阪、仙台勤務の後、82年、香港現地法人勤務。83年、パリ現地法人イトキンヨーロッパ勤務となり、「トキオ・クマガイ」のショップと卸業務を担当。86年、一時帰国し2年間の大阪本社勤務の後、88年、2度目のパリ現地法人勤務。ライセンス開拓業務などを担当。2019年、定年退職。現在、生まれ故郷の静岡・富士宮在住。
●石関亮(いしぜき・りょう)
京都服飾文化研究財団学芸課課長/キュレーター。1976年生まれ。京都大学大学院人間・環境学研究科修士課程修了。2001年から京都服飾文化研究財団(KCI)に勤務。学芸課に所属し、2009年からアソシエイト・キュレーター、2011年からキュレーター。2015年から学芸課課長を兼務。「Fashion in Colors」、「ラグジュアリー」、「Future Beauty」、「ドレス・コード?」等、ファッション展の企画・運営に参画。研究誌『Fashion Talks…』編集、現代ファッションを担当。


